とりあえず自己紹介。私は現在、京都の宇治市で働いてます。気がつけば、今の職場で18年程経ちました。入社して驚いたのは、この会社は何でも屋だった事です。
お茶
皆さんが普段飲むお茶。今ではペットボトルや簡易的にパックをヤカンで沸かすお茶。このお茶には、実は色々な種類があります。
麦茶、ほうじ茶、煎茶、玉露…。そんな中で碾茶と呼ばれるお茶。これは抹茶になるお茶です。ご存知かと思いますが、抹茶にする為には石臼や機械を使って茶葉をすり潰しています。この原料となるのが碾茶です。その碾茶を作っている工場を作る。その為の機械を作る。設置する。修理する。簡単に言うと、そんな仕事をする会社です。ただ、お茶にはシーズンがあります。大体4月末〜5月初めくらいに新茶である一番茶と呼ばれるシーズンが始まり、6月末〜7月上旬に二番茶、7月末〜8月上旬に三番茶、秋頃に収穫される秋番、秋冬番と、大まかなシーズンがあります。
その中で、我が社が受け持つお客さん達(農家さん)は、殆どが一番茶のみで終了します。なので、忙しい時期がとても短い。そんな訳でオフシーズンは何か別の仕事が無いとやっていけません。
屋根
だからと言う訳では無いのですが、屋根仕事もしてます。屋根仕事と言ってもいわゆる和瓦では無く、板金屋根やカラーベスト、シングル、カルカルーフというFRP素材の物など、沢山の種類があります。それから雨樋もやります。建築板金という職種のようです。板金をするので、ダクト工事もしますし、工場等の換気扇工事もします。
水道
お茶工場ではボイラーを使うので、それに伴う配管作業もします。そんな訳で簡単な水道工事もします。昔は井戸のある家も多く、それに伴う修理や、井戸のポンプやタンクを据付たりも頻繁にあったようで、ご近所さんから今だに水道トラブルの依頼の電話があります。
塗装
機械を作るのに、鋼材を切断したり穴を開けたり、溶接をして、最終的にペンキを塗ります。なので、一通り刷毛塗り、ローラー塗り、吹付塗装もします。
何でも屋
そんなこんなで、どんどん派生していって、色々出来るようになっていきます。小さな会社にあらゆる道具が揃っていて、パンパンです。綺麗に片付けても、すぐにパンパンです。
最初はホンマに辛かった…。毎日やる事が違って、何年経っても全然覚えられへん。友達や合コンで知り合った人に
「何の仕事してんの?」
と聞かれるのが嫌やったなぁ。説明が面倒くさい。何でも屋の便利屋と答えたいが、ちょっと違う。便利屋さんは確かに便利かもしれんけど、とりあえずの応急処置って感じ。そんなテキトーでは無い。と思う。屋根工事をするからには、何十年と雨漏りなんて絶対に起こしてはならないし、1年間手塩にかけたお茶を無駄にするような機械を作ってはいけないし、請け負ったからには水道工事だって手を抜けない。どの仕事も応急処置では終われない。金を貰うからにはプロであるから。
そんな中
皆さんに知ってもらいたい事や経験をお伝えしたいと思います。特に、屋根工事では一般の方は見えない事実も伝えられたらと思います。
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