- 家も年数が経てば修理が必要です。家電と同じように、直したり買い替えたりする必要があります。自分で出来る事ならいいんですが、やはりプロに依頼した方が安心ですよね。でも、絶対に選んではいけない業者もいます。
手抜き
屋根工事をしていると、時々手抜き工事の形跡を見つける事があります。ただ、それが分かるのは、既存の屋根材をメクって、葺き替える時にしか分かりません。正直、パッと見ただけでは分からない。それでもプロか!と言われそうですが、分かりません。だから、一般の方が地上から見上げたくらいで分かるはずがありません。見た目はキレイなんです。
釘を打たない
例えばカラーベストは1枚あたり釘を4箇所打ちます。端っこの方は長さを切ったりするので場合によっては2箇所ほどしか打てないのですが、早く仕上げる為に全部2箇所しか打ってない物を何度も見ました。もちろん釘は見えない所に打つので見た目で分かりません。釘の数が少ないから傷みやすいとか、雨漏りが発生するとかは無いと思います。では、何でダメなのか?
まず、釘を少なく打つ理由はとにかく早く終わらせたいからです。職人によっては1日に何軒も現場を終わらせる人もいます。本来なら仕事が早いのは良い事なんですが、彼らが急ぐ理由は日当が安いからです。1日に何軒もこなさないとメシが食えないからです。そうやって急いでいるので手抜きできる所は手抜きしてでも早く次の現場へ行きたいのです。カラーベストの多少のズレなんか気にしない。多少のゴミもカラーベストの下に隠して打つ。あらゆる手間を省きたいからです。もちろん考えて施工しなければならないようなややこしい部分なんか出来ません。適当にやって終わらせる。または、そんな事しかしてないから、そもそも考える技術が無いしやり方も知らないのです。
悪徳業者?
問題は単価が安すぎる事だと思います。1平米あたり◯◯円となった時に、別の職人は△△円、▲▲円であれば請け負った業者は安い職人を使いたがります。自分達の利益を大幅に上げる為に。すると、職人は出来るだけ安くしないと仕事そのものが貰えません。安くするから軒数を増やすしか無いのです。軒数を増やすから、手抜きして早く終わらせたい。悪循環の出来上がり。
普通、物を買う時、エンドユーザーは提供される金額を見ます。でも、ある物が100万円で販売されてるとしたら、仕入れ値はもっと安く、利益を載せた金額で販売されます。そこにA社B社C社と複数の業者が絡むと、それぞれが利益を載せるのでドンドン高くなります。当然、高すぎたら売れません。だから大元の業者は出来るだけ安い下請け業者を探します。それでも、健全な利益を載せていれば、それぞれ健全な仕事が出来て、エンドユーザーも安心の商品を手に入れられます。なのに、建築大手の有名ハウスメーカー(◯◯建託、▲▲建設、△△ハウス…等)は、下請け業者を叩きまくって、安くさせます。安くなった分お客さんが安くなるならまだしも、自分達の利益を上乗せします。結果、お客さんが選ぶ相見積りの業者の中で特別安いわけでもなく、大体似たりよったりの金額になります。お客さんは極端に高かったり安かったりすると比べやすいのですが、数字が似ていると、何となく知ってる名前が安心ですよね?
とゆう感じで大手ハウスメーカーに受注されます。完成した屋根を地上から見上げ、キレイになったとか思わされてませんか?大体、カラーベストの寿命は10〜15年と言われます。ちゃんと施工されていれば10年後も塗装するだけで延命できます。でも、酷い場合は10年後、もっと酷い場合は数年後に雨漏りがあったり…。雨漏りって気がついた時は、大体手遅れなんですよね。普通はすぐに雨水が入ってくる事は無い。部屋内に雨が入ってくるとゆう事は、何年もかけて染みこんできてるから。
屋根材の下葺きの木材が腐ってるなんて酷い現場もたくさんありました。そうなると、費用も膨れ上がります。
騙されず
騙されないように気をつける。でも、誰を、何処の業者を選べば良いのか分からない。長年、続けてきて酷い状態をたくさん見てきた私が言えるのは、大手ハウスメーカーはやめた方が良い。これは確かです。後先の事なんか考えてない。売れたら、後は知らん顔。クレームがあっても、当時の請負い業者は見つからず、別の業者に依頼する。しかも一般の方には分からないので、経年劣化です、と言って普通に修理費用を取ります。もちろんボッタクリ料金です。
長年やってきて、ホンマにエグいなぁと思ってました。もっと暴露されれば良いのに…。大手はTV等の広告費を使って偽物の信頼を得てる。みんな見た目で騙されてる。外観も大事やけど、やっぱ中身ですよ。
どうか、騙される人が少なくなりますように。
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