野地板が腐る

当たり前の事を知ってる人と、知らない人、知っててもやっちゃう人がいます。その為に誰かが住む家はボロボロになる。

水切り

屋根は普通、屋根材を葺く前にルーフィングという下葺き材を敷きます。これは野地板（木材、コンパネ等）に水が侵入しないように、防水シートのような役目をしています。

その防水シートの上に、捨て水切りという板金があります。これは、暴風雨の時などにどうしても侵入してしまう雨水を、逃がしてやる為に付けます。大抵の場合、軒先の雨樋へと流れるように付けられています。

色々な水切りがありますが、取付する際は、釘かビスを使います。当然、水切り本体に穴を開けるような止め方はしません。本来の目的から逸れてしまうから。でも、よく見かけます。

そして、それが引き金となり雨水が侵入して、やがて野地板を腐らせます。こんな風に…

こうなったら修理代も嵩みます。

これは大手メーカーの請け負ったアパートの写真です。何も知らないオーナーさんは、経年劣化と思わされ修理代も請求されてしまってるんでしょう。本当は施工不良なのに。

自分達は大手メーカーから、下請け業者へ、更にそこから依頼されているので、オーナーさんと直接話す事はありません。依頼先の業者へは全て写真や報告をしますが、きっとスルーされるんだと思います。

とにかく騙されないように気をつけてください。